ビリヤード
ビリヤードはまた玉突きとも呼ばれ、ビリヤードの球がいくつか連なって衝突する様子から「玉突き衝突」「玉突き事故」という表現に用いられる。
1996年には社団法人日本図書館協会が日本十進分類法(NDC)の改定を行い「玉突き」という表記を「撞球」という表記に改めるなどの動きも見せている。
ビリヤードとは、ラシャと呼ばれる布を張ったスレート(人工の石)のテーブル上で「キュー」と呼ばれる棒を使い、静止している球を撞き、別の球に衝突させてそれらの球が起こすアクションを自分の思い通りにコントロールしようとすることを目的とした競技である。他の多くの球技と異なる点は、体力の優劣、年齢によって勝敗が左右される要素が少ないことであり、そのため子供から年配者まで幅広い年齢層のプレイヤーが楽しむことができる[3]。また各プレイヤーの実力に合わせて適切なハンデを振ることにより、初級者からプロまでが同じテーブルで直接対戦することができる。
ビリヤードのプレイは常に一人で静止した球を撞き、対戦相手と直接球を撞き合うことはないため、ショットの成否は全て自らのプレイによる結果であり、よい結果を残すには強い精神力が求められる。従って体格や体力において優れていれば必ず勝てるとは言えず、それらよりも技術の熟練度や、プレッシャーに負けない精神力を備えているほうがよい結果を残す[4]ことが多い。技術の緻密さ、ゲームを有利に進めるための戦術を競う競技であることから、メンタルスポーツのひとつとされる。
ビリヤードの起源
ビリヤードの起源については諸説あり、中国、イタリア、フランス、イギリス、スペインのいずれかで発明されたとされる。かつてはビリヤードは「ベルメル」と呼ばれており、中近東から戻った十字軍兵士がベルメルをヨーロッパへ持ち込んだとする説もある。
ビリヤードは元々屋外のスポーツでクロッケー競技に似ているものだったと言われる。スペインでは「ビロルダ」というスティックでボールを転がし、2本のポールの間に入れて競技されものが「ビラルダ」を経て、最終的に「ビリヤード」になった。
1469年、世界初のビリヤードテーブルはルイ11世のために作られた。そのビリヤードテーブルは石版にクロスが敷かれ、真ん中にひとつだけ球を落とす穴があるものだった。しかし、同世紀の他のフランス国王、教会はビリヤードを「罪深きもの」として見なし、遊ぶことを禁じていた。


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